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愛媛出張記 ~スリランカ人女性エンジニアの活躍~

更新日:5月25日

こんにちは!グローバークス代表の森永です。

2024年5月12日~14日、愛媛県に出張いたしました。

弊社クライアントのロボット関連企業様をはじめ、愛媛県庁様、愛媛温泉組合様、道後温泉の老舗旅館様、介護施設様、設計事務所様等を訪問させていただきました。


特に印象的だったのは、弊社からのご紹介で入社したスリランカ人女性ITエンジニア2名に初めてお会いできたことです。この2名はスリランカの名門大学で情報工学を学んだエンジニアです。スリランカから来日して入社から半年ほどが経ち、入社後のフォローアップと状況伺いのために訪問しました。


この求人企業様が外国人を採用したのは初めてのことで、紹介会社としても不安はありましたが、無事に定着して、元気に頑張ってくれていることが確認できて一安心でした。

技術責任者様からは、「プログラミングの技術力は問題なく、指示したものはしっかり作ってくれるので助かっている」「システムの裏のコーディングにおいてはすでに十分戦力になってくれている」とのお言葉をいただきました。


一方、日本語の理解度はまだ不十分とのことで、日本語での細かいコミュニケーションが課題とのことでした。日本語力が向上すれば、さらに活躍してくれる余地がありそうです。


地方の中小企業様にはよくあることですが、日本人エンジニアの採用は困難であり、なかなか応募が来ないのが現状です。そのため、初の外国人の採用に踏み切っていただきました。


この2名の活躍により、外国人エンジニアの可能性を実感してくださったようで、さらにもう1名追加でスリランカ人機械エンジニアの内定もいただいています。


日本人社員の方とも気さくに話しているのが印象的でした。日本人社員の方々も外国人社員が働きやすいように、配慮してくれているのがよくわかりました。

外国人材を活かすためには、受け入れ側の対応も非常に重要であることを再認識しました。


左から、弊社代表森永、スリランカ人エンジニア2名、弊社顧問小山さん



翌日には農業関連のお打ち合わせのために愛媛県庁も訪問しました。愛媛県はスリランカ政府と農業分野での協力強化のパートナーシップを提携しています。特定技能や技能実習のスリランカ人を受け入れており、かんきつの栽培技術などを学びながら収穫作業にあたっているそうです。


農業の担い手不足が課題となる中、愛媛県のご担当者も人材の受け入れ先となる農家を探しているものの、なかなか見つからないのが現状とのことです。その理由は、栽培している作物によって繁閑の差が大きく、閑散期は仕事が少なくなってしまうためです。


愛媛県の農家の多くは小規模事業者であるため、通年で雇用する経営的な体力がないとのことです。複数の農家間で人材を融通し、繁閑の差を埋められれば良いですが、現状の制度では難しいという課題もあるようです。


今回の出張で地方の中小企業の人手不足の深刻さを改めて認識しました。

今後も積極的に地方の中小企業者様を訪問し、人手不足の解消に貢献して参ります。


愛媛県庁にて、農業分野における外国人材活用の打ち合わせ

 



■ この記事を書いた人

株式会社グローバークス 代表取締役 

森永 健太

株式会社グローバークスのChief Marketing Officerである趙小雨氏が船上で撮影した写真。

新卒で川崎重工業(株)に入社後、海外営業および新卒採用リクルーター業務に従事。その間、優秀な外国人の同僚の活躍を目の当たりにする中で、日本の良い製品・サービス・文化を世界に広めるには外国人材の活躍が不可欠であると実感。「外国人財の活躍促進による日本社会の活性化」を通じて、日本企業の国際競争力の向上、労働力不足の解消に貢献したいという思いから、株式会社グローバークスを設立。 

慶應義塾大学大学院修了(経営学修士) / 中小企業診断士 


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