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技能実習生監理団体勤務時の衝撃エピソード2選|外国人労働者の監理体験談

更新日:8月15日

■ この記事を書いた人

西原 詩香(にしはら しいか)

株式会社グローバークスのリクルーティングアドバイザー西原詩香氏、駅のホームに立つ様子

株式会社グローバークスのリクルーティングアドバイザー。生まれも育ちも日本の日本国籍だが、両親がベトナム出身。幼少期から家庭ではベトナム語で会話していたため、ベトナム語もネイティブレベル。毎年1回はベトナムに帰省しており、ベトナムの文化・慣習にも精通。

そのような背景から、日本在住のベトナム人を支援したいと考え、日本語教師の資格を取得。その後、監理団体に入社し、ベトナム人技能実習生の翻訳通訳及びサポート、来日後の生活指 導、日本語教育に従事。

その後グローバークスに入社し、自身のルーツを強みに、企業と外国人財の架け橋になることを目指している。




 

外国人労働者の監理体験談

私は2年間監理団体で勤務し、技能実習生を監理していました。監理団体とは、日本において外国人技能実習制度を運営・管理する役割を持つ団体であり、外国人技能実習生が適切な環境で実習を行い、権利が守られるようにするための組織です。

具体的には、以下のような役割を担っています。


  1. 実習生の受け入れ・管理

  2. 企業との連携

  3. トラブル対応

  4. 教育・研修

監理団体は、技能実習制度が適切に運用されるようにするための重要な役割を果たしています。この制度は日本国内の労働力不足を補うとともに、外国人技能実習生に対して技能や知識を提供することを目的としています。


監理団体の実体験

私が監理団体で体験した、この先忘れることはないだろう衝撃的な体験をご紹介します。これは、技能実習生とその受け入れ企業を監理し、技能実習生が日本に来てからの1カ月間を過ごす入国後研修センターでの経験に基づいています。



(1)入国後講習中の健康診断で妊娠発覚

1カ月の入国講習期間中には、会社へ配属する前に健康診断を行います。日本に来たばかりの彼らにとって、日本独自の視力検査などは戸惑いがちです。そのため、健康診断の項目や用語について事前に指導し、安心して検査に臨めるようにしています。それでも100%理解するのは難しいため、私はベトナム語を使ってサポートしていました。


そんな時、ベトナム人女性実習生の心電図検査をしている先生から、ベトナム語通訳を依頼されました。「あなたは妊娠していますね?」という質問に驚きつつ、彼女にベトナム語で尋ねました。彼女は「そんなことは絶対にありません」と答えましたが、先生は信じませんでした。先生の経験からして、彼女のお腹の大きさと形は妊娠に間違いないと言うのです。仮に妊娠していた場合、X線検査は実施できません。そのため、その日のX線検査は行わないことにしました。


これを彼女に伝えると、最初は激怒し、健康診断も行えないことに納得できない様子でした。しかし、お腹が異常に大きかったため、妊娠でなければ他の病気の可能性も考えられると説得し、すぐに病院で検査を受けてもらいました。

妊娠中の女性、お腹を優しく抱えている様子

「今まで何をしていたんだ!これが妊娠でなければ何だというんだ!あと1週間ほどで生まれますよ」最初に訪れた産婦人科の先生にお腹を見せた際の第一声でした。この時の先生に怒られたことは今でも忘れられません。彼女は妊娠9カ月以上経っていたのです。本人に自覚はなく、健康診断時に彼女の言葉だけを信じて妊娠していないと判断していました。


結局、彼女は妊娠していることを隠して日本に来ましたが、発覚後、実習困難と判断され、彼女自身も納得して直ちにベトナムへ帰国しました。




(2)親知らずの治療からICUへ搬送され生死をさまよう

実習生が病院に通う頻度は低いですが、その中でも突然歯医者に行きたいという要望は多いです。日本では幼児期から歯磨きの仕方や歯の健康についての教育がありますが、ベトナムではそのような体制がなく、各家庭の教育に任されているため、歯に関するトラブルが多いように感じました。


「ここ数日間歯が痛い、歯医者に行きたいです。」実習生を監理しているとこのような連絡が度々届きます。歯医者での検査の結果、親知らずに虫歯がありました。痛みの原因は重度の虫歯でしたが、その場で抜歯して治療をしました。

歯磨き中に親知らずの痛みを感じている女性

しかし、数日後、受け入れ企業の方から夜中に連絡がありました。「夜中の11時に彼が自宅に来て、歯が痛いと言っている。首周りが本人の顔以上に膨れ上がっている。」彼は自力で社長の家に助けを求め、救急車で大学病院に搬送されました。到着と同時にICUで緊急手術となり、重度の虫歯が原因で膿がたまり、呼吸困難となっていました。あと少しでも遅れていたら命が危なかったと言われました。


当時、私は状況の理解に追われながらも、病院の先生から手術内容の説明を受け、本人に通訳しながらオンラインで手続きをしていました。結果、無事にすべての膿を排出し、健康に退院できました。


この件を機に、特に歯の健康について強く実習生に指導するようになりました。

以上が、私が実際に経験した外国人労働者の監理体験談です。



日本人の感覚で外国人労働者を見る方は要注意!

今回ご紹介した2つの衝撃エピソードは、決して一般的なものではありませんが、このようなことも起こり得るため、日本人の感覚で外国人労働者と接する際には注意が必要です。日頃の小さなことから毎日コミュニケーションをとることが大事であり、彼らの日本語上達にもつながります。


弊社ではベトナム語、ビルマ語、シンハラ語、中国語、英語の5か国語でサポートを行っております。スタッフは母国語だけでなく、日本語もネイティブレベルで対応し、企業様と労働者の間に入り、微妙なニュアンスを理解して問題解決に向けてサポートいたします。ぜひ、外国人材との協力を検討してみてください!



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