こんにちは!グローバークス代表の森永です。
2024年5月20日、京都に所在する弊社クライアント様(以下S社)を訪問しました。創業70年以上の伝統ある金属加工メーカーですが、従業員17名中、なんと過半数の9名が外国籍です。
しかも全員大卒以上の高度人材で、母国のトップレベルの大学を卒業している方も珍しくありません。
これまでに弊社からのご紹介で8名の外国人が入社し、家族の事情でやむを得ず東京へ引っ越した1名を除き、7名がしっかり定着して活躍していました。
なぜこのような優秀な人材が地方の中小企業に集まり、定着しているのでしょうか?
今回の訪問で、その秘訣は以下3点だと思いました。
1)国籍関係なく評価しチャンスを与える
能力とやる気で公平に評価し、外国人であっても重要ポジションへの登用を行っています。将来のキャリアとして、子会社の社長、海外支店長、工場長などのキャリアを示し、モチベーションを引き出す仕組みがありました。
2)専門性を活かせる
大学で学んだことを活かせることもS社が優秀な人材に選ばれている理由です。例えば大学で工学を学んでも、母国では活かせる仕事が少ないという状況は多々あります。S社では、専門性や適性を最大限に引き出せる仕事を作り出し、本人の主体性に任せ、信頼して好きなようにやらせる方針を採っています。そのことが仕事のやりがいに繋がっています。
3) 日本人スタッフの理解とサポート
エンジニア人材の中には日本語があまり得意でない方もいます。S社では翻訳ツールや英語併記を活用して上手くコミュニケーション取っていました。また、社内で各国の料理を作って交流するなど、日本人社員と外国籍社員が交流する場も積極的に作っていました。外国人材が能力を発揮するためには、一緒に働く日本人スタッフの理解とサポートがあってこそだと改めて実感しました。
弊社からのご紹介で入社した外国人材たちと。国籍はフランス、タイ、ミャンマー、中国、スリランカの5か国。
経営陣と会食。外国人雇用のメリットや大変さなどの裏話も聞けました。
■ この記事を書いた人
株式会社グローバークス 代表取締役
森永 健太
新卒で川崎重工業(株)に入社後、海外営業および新卒採用リクルーター業務に従事。その間、優秀な外国人の同僚の活躍を目の当たりにする中で、日本の良い製品・サービス・文化を世界に広めるには外国人材の活躍が不可欠であると実感。「外国人財の活躍促進による日本社会の活性化」を通じて、日本企業の国際競争力の向上、労働力不足の解消に貢献したいという思いから、株式会社グローバークスを設立。
慶應義塾大学大学院修了(経営学修士) / 中小企業診断士